経緯
まず述べますと、この事象に遭遇したのは2020年あたりです。
現在活動している会社、組織かの詳細は不明ですので、個人の体験談としてお話しします。
株式会社ADSのTwitter
Twitter上で関係者と接点を持ったことがきっかけでこの組織の存在を知りました。
当時、私はIT業界に入ったばかりで、その界隈を取り巻くビジネス事情に詳しくありませんでした。
話を聞いてみようと思ったのは単純に、自身のビジネスに関する知識や経験を増やしたかったからです。そして、色々な角度から人脈を作るために行動していました。
ある日、TwitterにDMが届き、オンラインセミナーに気軽に参加することを勧められ、話が進みます。
キラキラな写真の目立つ、リゾートビジネスという類(たぐい)のやつです。
ティア・アフィリエイトを行うAffiricoとは
仕事に対する人の考えと言うのは様々あります。
生きていくために稼ぐ。と言うのは、誰しも理解できます。また、その稼ぎ方も十人十色あるのも理解できます。
しかし、株式会社ADSの行っているビジネスは、「MLM(ネットワークビジネス)」です。😇
自身が会員となり紹介料としてインセンティブが入るしくみですので、やっていることは「ねずみ講」、「マルチ商法」と同じと言えます。
一般的に、「MLM」は違法ではなくマーケティング手法だと言われますが、この後に記述する内容で、真っ当なビジネスモデルにはなっていないことが分かると思います。
コンテンツに問題があれば、やはり雇用者と雇用主の間で摩擦が起きるものです。
そして、なぜか関係者は自分たちの会社名(「株式会社ADS」)をあまり言わず、「ティア・アフィリエイト」(一般的なネットワークビジネスにおける単語)を多用します。
はじめ、これが会社名だと思っていました。
何が起きたか
先に述べたように、私はTwitterからオンラインセミナーに誘われました。
Web会議リンクを共有され、参加しました。
サービス内容
自身らの組織で行っていることを次世代型プラットフォームと呼び、複数のビジネスがあるようでした。
私の記憶では、
1.リゾート会員(ハッピートリップスという名の月額リゾート会員を紹介していく)
2.アフィリエイト広告(Affiricoという会員制で運営しているサイトがある)
3.MVNO(uni mobileという格安SIMを紹介していく)
4.elohas(月額制の何か。詳細不明)
1.リゾート会員
これがメインのビジネスであり、金額と内容は以下のようになります。
入会金64,850円~99,850円(なぜか紹介者も払うルール😇)
月額14,850円~19,850円
その代わり、リゾート旅行が割安で行ける。場所はよくある沖縄、箱根、海外も東南アジア等ありますが、場所は限られています。
使用方法にも制限があり、入会金を安いと見るか高いと見るか、、
2.アフィリエイト広告
ブログ広告で生きている方もいるのでそういった方向けにオンラインデパートなんちゃらという名目で広告させるものです。
しかし、ただアフィリエイト広告を掲載するではなく、1.と同様に「紹介する自分も購入する必要がある」。。え?
3.MVNO
MVNO、これはIT用語で格安SIMの販売メーカーのことを差します。
ですのでこれ自体は一番、見た目はまともなビジネスとは感じました。
会員費はありません。
ただ、月額4,400円 50G容量 かけ放題 ソフ〇バンク回線利用のみ←
個人的には、全然格安SIMじゃないじゃん、、、と感じました。
4.elohas
内容のメモがなく詳細は不明ですが、以下の金額がかかるサービスでした。
入会金48,000円
月額12,900円
オンラインセミナーの洗脳
そのオンラインセミナーの雰囲気や洗脳のテクニックには感心したのでまとめます。😇
まずオンラインセミナーですが、ただのWeb会議のリンクですので、誰が参加しているか他の参加者が見られる状態でしたし、顔を出すスタイルでした。
参加者は私以外に3,4名いたと思います。若い人が多い傾向でしたが、熱心に質問する60代くらいの男性もいたのは悲しかったです。。😭
Twitterで声をかけてきた関係者の人も参加しており、人当たり良い感じで話していきます。
その後、代表のトップの「村井祥亮」が出てきてこれまた熱心に語り始めました。
会社情報は他の方が記事にされていたのでググって見てください。
リゾート会員ビジネスなので、キラキラした写真を誇張しているプレゼンでした。
その時は言葉巧みに話を進めるのですが、やはり違和感がある、写真に。
これ、合成写真ですよね??😇
数字を出してきて、いくら稼げます。絶対元が取れます。MLMなので違法じゃないです。と誇張します。
自身のLINE@(LINEアット)のQRを表示し参加者に登録させました。
時間としては1時間くらいだった気がします。
ここでようやく終わると思いきや、終わりません!笑
全体のセミナーが終わった後に、個別で関係者と参加者の1on1になるように自動退室が起きました。
TwitterでDMをしてきた男性でした。
ただでさえ戸惑っている私に
「セミナーどうでした?」
「興味のあるサービスはなんでした?」
と質問とアピール攻めです。しかし、人当たりはとても良いのです。(一番困る)
僕もあなたと同じ関連の仕事をしてました(たぶん嘘)、でも今人生が変わりました(今が不幸せだと思い込ませる)と洗脳してきます。
先ほどのセミナーと違い、1対1にさせられてしまうと、かなり逃げづらい。人当たりも良いため私の固定観念の方が間違っているのかという感覚になってきます。
切ってしまえばよいものの、うぶで貧乏だった私はまさかの、迷ってしまったのです。
結果、気づいたらリゾート会員の64,850円を支払うことになっていました。😇
私の取った行動
ネットワークビジネスすべてを詐欺とは言いませんが、まんまと言いくるめられた私はリゾート会員の入会費64,850円を払いました。
しかし、その直後、かなりの不安に駆られました。😭
なぜ払ったのだ、、
てか旅行なんてここ1年してないじゃないか、今コロナ流行で紹介しても誰も会員にならないよな、、
64,850円もあれば旅行よりもの買えるし、高級レストランでもお釣り来るよな、、
私そもそも友達全然いないじゃん、、、
元を取れる気が全然しなかったです。
当時は企業の口コミがWeb上にほぼない状況だったので、どうにかならないか1日悩みました。
会員になると組織のWebサイトにアクセスができます。
その中にあるポリシーなどを探り、「クーリングオフ」の文字を見つけました!これだ!
購入後8日以内ならクーリングオフ制度にて返金する義務があるので、これを使うことにしました。
ビビりながらもTwitterで関係者にクーリングオフの希望を伝えました。
そうすると、すんなり「手続きを行います。」と言われました。
もし、引き止めがあった場合は消費者センターに相談するつもりでした。
全額返金してもらったのを確認し、関係者のTwitterアカウントはブロックしました。
こういう時は気を付けて
ビジネスは見方やライフスタイルでメリットもデメリットもあるとは思います。
しかし、以下を念頭に置いてトラブルに巻き込まれることを避けましょう。
◆雇用主が雇用者に支払いを求めるのは99%怪しいビジネス!
どんな仕事でも、お金の流れとして「雇われた人間 → お金 → 雇う側の会社」 こういう状況は、おかしいと思いましょう!
普通は逆方向でしか成り立たないです。
既定の身だしなみなどである程度の投資はあるかもしれませんが、経営側の人間でもないあなたは、会社に支払う義務はあり得ません。
◆LINE@(LINEアット)で自己啓発メルマガを送ってくるのは怪しいビジネスの可能性!
LINE公式サイトで多くの企業が行っているサービスの宣伝とは異なり、
働いている人に仕事のノウハウ伝授や自己啓発ポエムを垂れ流し状態のLINE@は全くやっていることが別です。
◆オンラインセミナーは慎重に参加しよう!
今や大手テック企業もウェビナーといったオンラインセミナーを開催する時代ですが、
聞いたこともないような組織の「オンラインセミナー」の単語を聞いた瞬間に、危機感を持つ癖を持ちましょう。
今回のように、個別でハングアウトされるのも戦略であり、仏壇買いましょうと同じ洗脳が始まります。
◆ドキュメントに赤字やマーカーを多用しているのは詐欺の可能性!
私のブログでも協調のためにマーカー線を使いますが、
詐欺ビジネスの多くを見ている際に共通しているのは、とにかく大げさに赤字や太字にする。何行もある文章に黄色のマーカー線を引く。
これは詐欺師が単にIQが低いだけなのか、あるいは読んでいる人に重要な抜け穴ポイントを気づかせないように攪乱(かくらん)しているか、のどちらかだと思われます。
◆HPやドキュメントの写真、画像が占い師っぽい古臭く怪しいものは詐欺の可能性!
先も述べましたが、合成写真と言うか、占い師の写真みたいになっている画像を使う傾向にあります。
全部が全部ではないですが、取ってつけたような雑さで逆にカモフラージュしてきます。
◆怪しいなと思ったらGoogleで組織情報を絶対に検索すること。
面倒でも調べることをお勧めします。
何も出てこない場合、短期スパンで雲隠れする組織の可能性をが十分にあります。
詐欺師の言い訳は「ノウハウ」を誰でも知れたら僕たちみたいに稼げないよ。です。一理あるなと思わせ翻弄してきます。
この世で、人と関わらずにビジネスを行うのは無理です。
しかし、やはり、初めて関わる人は何を考えて行動しているか素性も分かりませんので、一定の距離を置きながら断るときは「考えさせてください。」「今は考えていません。」と断ってください。
コロナや災害といった資産の危機感を悪用する人も多く言ますので、皆さん気をつけて人と関わりましょう。
誰かの参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。